ひまわり

[2018年09月27日]

こんにちは、高橋千聡です。

 

我が家のひまわりが亡くなって、もうすぐ2カ月が経とうとしています。

あっという間のような長かったような、

どちらの感覚もあります。

 

1歳のひまわりは、目の奥に「横紋筋肉腫」という腫瘍ができました。

 

「横紋筋肉腫」は腫瘍の中でもとても悪いもので、

腫瘍は急激に大きくなり、あっという間に転移を起こし亡くなってしまう病気です。

この横紋筋肉腫は体のいろんな部位にできますが、

目の奥にできるものは珍しく、

日本国内では犬の報告は見つけられませんでした。

(人の子供の報告はあるようです)

唯一、海外の論文の報告はありましたが、

それにはこの病気にかかったほとんどの若い犬は、

さまざまな治療(放射線、抗がん剤、手術など)をしても、

2~3カ月しか生きられなかったという絶望的な内容。

 

とても悩み、考えました。

どの治療が一番よい方法なのか。

何もしない方がひまわりにとってはよい時間が過ごせるのだろうか。

 

当たり前ですが、

ひまわりに聞いても、

キョトンとしているだけでした。

 

わたしたちが出した結論は、

できる治療を全てするということ。

それがひまわりにとってベストな治療かはわかりません。

わたしたちが、ひまわりと一緒に生きていきたいという思いだけです。

 

岐阜大学付属動物病院で放射線療法を受け、

当院で抗がん剤を投与して、

それから手術をすることとなりました。

 

放射線療法、抗がん剤を投与し、

あとは手術をするというときに、

肝臓に転移が見つかってしまったのです。

それから17日後、

ひまわりは天国へと旅立ちました。

 

異変に気付いたのは、5月の終わり頃。

そこから約2カ月間の闘病生活。

本当にあっという間でした。

 

何もしてあげられなかった思いと

「ああすればよかった」、「こうすればよかった」

そんなことばかりを考えました。

 

けれども、ひまわりから教えられたことがあります。

 

それは、「犬のすべてを決めるのは飼い主である」ということ。

どんなごはんを食べるのかも、

どんなところにお散歩に行けるのかも、

どんなところで眠るのかも、

病気になったときにどんな治療を受けるのかも。

 

自分自身の病気であれば、

どの治療にどんなリスクや苦痛があるということを理解して、

自分で決めることができますが、

当然、犬は自分では決めることができません。

その犬にとって何がよいのか、

全てのことを飼い主が決めてあげなくてはならない。

それだけの責任が飼い主にはあることを

改めて教えてくれました。

 

 

そして、もう一つ。

「今を大切に生きる」こと。

腫瘍が見つかったその瞬間から、

楽しいひまわりとの生活は一変しました。

1歳のひまわりが悪性腫瘍になるなんて、

微塵も考えていませんでした。

明日、何が起きるかは分からない。

 

ならば、今日という1日を大切に生きていこう。

 

ひまわりは、そう教えてくれました。

 

 

ひまわりが亡くなった際には、

飼い主様、埼玉の友人、業者の方、スタッフからたくさんのお花やメッセージカードを頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に本当にありがとうございました。

このお花のようにひまわりは我が家と病院を明るく照らしてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病気が分かる直前に行った養老の滝。

3人で撮った最後の写真です。