しろの手術

[2012年09月17日]

こんにちは

獣医師の高橋千聡です。

ある日のこと、

実家のアイドル犬、しろちゃんの後ろ足に1㎝ぐらいの「できもの」に気づきました。

本人(本犬?)は、特に気にしている様子はないのですが、、、。

「できもの」と言っても、炎症で腫れている場合もありますし、

腫瘍の可能性もあります。

腫瘍の場合、特に体に悪さをしない「良性腫瘍」もありますし、

一方で「ガン」とか「肉腫」と言われるような「悪性腫瘍」もあります。

しろちゃんは、年齢不詳ですが、おそらく10歳は過ぎているので、悪性腫瘍も頭をよぎります。

針を刺して細胞の検査をするものの、はっきりせず、、、。

思い切って切除することにしました。

切除した「できもの」を病理検査にまわして、腫瘍かどうかを調べることとしました。

これがしろちゃんの足にできたできものです。肉球の後ろです。ちょっと分かりにくいですが。

(手術をするときなので、毛を刈ってあります。)

院長と二人で、しろちゃんの手術をしました。

「切除して、皮膚を縫う」

ということなのですが、足の先は、皮膚に余裕がないので、

皮膚があまりよらないのです。

一部は縫いましたが、皮膚がよらない部分は、傷口はそのままにして、

包帯交換をしながら、肉芽組織をあげ、傷口を収縮させて、上皮化させることにしました。

その間、傷口をなめないように、エリザベスカラーをしていたのですがーー

あるとき、エリザベスカラーをはずして、包帯をかじり取り、

まだふさがっていない傷口をペロペロぺロ。。。。。(+_+)

そんなこともありましたが、約1か月後、完全に上皮化して、

傷口はふさがりました。

何よりも気になるのは、「できもの」の原因です。

病理検査の結果は、、、

良性の腫瘍でした!!

「皮膚線維腫」というもので、完全に切除できており、再発の可能性も低いというものでした。

ホッとしました~。

やはり、思うのは、「もっと早く気づいてあげられれば、、、」

ということ。

傷口も小さくなったかもしれないし、痛みも少なかったかもしれない。

しろ、ごめんね。

自分のこんな体験も踏まえて、

当院では、早期発見・早期治療に力を入れております。

犬猫の健康診断「わんにゃんドック」を実施しております!

元気いっぱいな子も、

ちょっとお年も召して、「何となく寝る時間が長くなったかな。。。年のせいかも」

というわんちゃん、ねこちゃんも、ぜひ一度健康診断を受けてみませんか?

何もなければ安心できますしね。

詳細は、お電話、メールにてお気軽にご相談下さい。

もう少ししたら、ホームページ上でも詳しくご紹介しますね。

(今はまだ準備中なので、もうしばらくお待ちください)

しろちゃん、元気になってくれて、ありがとう。

高橋千聡でした。